私は天使なんかじゃない








あとがき






  あとがき、というか諸々の後日談&設定などについて。

  Mother ship The Ζようやく終了です。
  ご拝読ありがとうございました。
  掲載当初はベガスが発売はおろか情報すらなかったので、当然ながらこの終了の仕方を想定していたわけではありませんが、この話の要点は『これによりミスティは戦闘や思考が鍛えられた』という
  ことです。特にフィーの考え方を学んだ結果、この後にミスティが得意とする話による時間稼ぎや挑発や丸め込む等を会得出来た、という感じにしております。
  要は精神的レベルアップの為のお話ですね。
  あとは、そうですね、ベガスを見越して、もしくはその後のThe last stageの展開も考慮してます。
  後は諸々のキャラ設定や補足説明をします。





  『宇宙船』

  宇宙空母がいくつあるのか、というのはゲーム上でも明言されていないので、少なくとも2つはある、とだけ。
  実際にはまだ宇宙人はいるのかは小説でも明記しておりません。

  サリーたちが乗っ取った宇宙船はその後解凍された人々のコミュニティとなりました。
  望まぬ人々は地球へと送還済み。
  基本的に地球では完全に失われた当時の文明も宇宙人側が持ち込んでいるので地球に帰るよりは留まった方が幸せ、と考える人たちの割合が多いという設定です。
  なおこの後宇宙船は話には絡みません。
  さすがに技術力が圧倒的的過ぎるので扱い辛い。
  エンクレイブだろうがNCRだろうがデス・レイで一撃粉砕確定ですし。
  あー、エンクレイブなら反撃は出来るのか。
  攻撃衛星あるし。
  少なくとも、反撃は出来ますね。
  さすがに勝てないでしょうけど。





  『宇宙人その後』

  サリーたちが乗っ取った船にはまだ宇宙人の残存戦力がありましたが、本編のジェファーソン記念館戦後あたりに徹底的に敗北し、地球へと逃げました。
  大量の自販機と共に。
  それが突如としてカンタベリー・コモンズ近辺に現れた自販機パラダイスと呼ばれる場所の真相です。
  あれは宇宙人の地球上の拠点。
  ただ、自販機目当てで送り込まれた傭兵やハンターによって宇宙人は駆逐、現在は全滅しております。

  ワーカーと呼ばれる労働者階級はサリー側と和解し、現在宇宙船で共存中です。
  一応サリーは宇宙語は何となく分かる(読めるけど喋れない)という超スキル設定なので、ある程度の疎通は出来ている模様。





  『エイリアン側の事情』

  ミスティたちに対して積極的にアタックしてこなかった理由を、ミスティは様々な憶測をしていましたが、実際の事情はミスティたちとは別グループがおり、そのグループを警戒して戦力を
  割けないでいた、というのが真相です。要はエイリアンたちはミスティたちではなくそのグループの方を警戒していたというわけです。
  これが後述するパターソン大尉となります。





  『全面核戦争の話』

  アメリカ、中国の全面核戦争。それにより地球は荒廃しました。
  フォールアウト本編でどちらが撃ったかは明確にされておらず、今回のDLCでは執拗に核発射手順を聞き出すエイリアンのホロテープがありました。また、次作であるベガスでは人類は宇宙へ
  行ける寸前まで行っていたことが分かっているので、エイリアンが人類を地球という隔離された場所に押し留めておきたかった、とも取れます。実際は分かりませんが。

  今回地球荒廃の理由として、伝説の大破壊という話を付け加えました。





  『クレーター・ウェイストランド』

  無数のクレーターがある場所です。
  キャピタル、モハビとは別の場所となります。ただ、西海岸にありますのでモハビとは隣接してます。
  そこには科学の墓場であるビッグ・エンプティがあります。
  全ての科学がそこで生まれたと呼ばれる場所です。
  場所そのものは西海岸のNCRも、コロラド川の東に蟠踞するリージョンも知ってはいるのですが、その場所そのものに恐怖を抱いているので手を出していません。
  もっともそもそもクレーター・ウェイストランドを囲む形でいかなるモノも通さないフィールドが空中も含めて覆っている為、誰も立ち入ることが出来ない場所となっています。
  いえ、正確にはなっていました。
  星空の覇者、パンドラの箱にてデス・レイが降り注いだ場所はクレーター・ウェイストランドです。
  結果、その中に封印されたいた者が解き放たれることとなりました。
  時系列的にミスティ出奔直後の話なので、解き放たれた者の活動は既に開始されています。





  『Mr.サムソン』

  戦前の中国軍のスパイ。
  正式名はMr.チャン。
  アメリカ領海で座礁した中国軍の潜水艦の破壊の為に送り込まれてきました。
  ただ、活動を開始する前にエイリアンにアブダクトされ冷凍。
  その後、ソマーによって解凍。
  スパイ活動に使うはずだった偽の身分を使い、ミスティたちとは打ち解けた振りをしていました。中国軍所属だったこともあり、アンカレッジの勝利を自慢するターコリエンの部下たちに
  敵対心を抱き、後方支援の為に居残った際に2人の首元をナイフで裂き、慌てた2人は毒入りのジェルを首に塗り絶命。ただ治癒力そのものはあったので傷は完治。
  ミスティが持っていたジェルも毒入り。
  機会を伺っていたわけですね、アメリカ人を殺す為の。
  結局ミスティのジェルはフィーに渡されたものの、フィーは回復魔法で回復したので使わず。
  フィーを狙撃したのも彼です。
  
  その後は地球に帰還。
  しかし崩壊したかつての任務地に着いた途端、本当に核戦争で全てがなくなったこと、自分が200年後の地球にいることを知り、発狂。
  ひたすらに任務のみを遂行しようという狂人となります。
  それをCOSのエリヤに利用され、原子力潜水艦の情報がCOSと渡ることとなりました。

  タートル・ダヴ収容所ではミスティと対戦したものの、Mr.サムソンは発狂、ミスティは記憶障害により特にお互いにリアクションはなく終了。
  その後、灯台に突入する直前に冒険野郎に殺されミスティにとっては訳の分からないモブとしてその生涯を終えることとなりました。





  『Mr.クラブ』
  
  禁酒法時代のギャング。
  宇宙船での共闘の時はポールソンと相棒関係にあり、その後一緒に地球へと帰還しました。お互いに特に行く宛もなかったのでMr.サムソンと同行する形です。
  彼にとって現在の地球は、寂れた片田舎程度の認識で、崩壊した文明に対しての失望は特になくMr.サムソンのようにはならなかったものの、日に日に宇宙人に対して懐疑的となりあれは
  ただの夢だったんじゃないかと思うようになり、ポールソンとは最終的に喧嘩別れとなりました。現在は消息不明。





  『ポールソン』

  チョイ悪なカウボーイ。
  地球帰還後はMr.サムソン、Mr.クラブと別れ、一時はソドム周辺で暮らしていました。その際にケニーというサバイバルな孤児と出会い意気投合、親子としてキャピタルのギルダー・シェイドに
  移住して保安官として暮らしています。ミスティとの絡みはルックアウト編参照。
  記憶障害はありません。
  ミスティの頼れる相棒であり、ミスティチームの主力の1人と言ってもいいほどの活躍振りです。
  ちなみに女好き。





  『ソマー』

  宇宙船内でミスティが最初に会った、黒人女性。
  経歴はぼかしていたもののパラダイス・フォールズ所属の奴隷商人。

  船内では気さくな人物でありミスティとの絡みも多く相談役ではありましたが、共通の敵であるエイリアン撃退後、つまりは帰還後は本来の性格と戻りました。
  要は共通の敵がいたので仲間意識を抱いていただけの一時的な関係。
  成り上がりたい、人の上に立ちたいという願望を船内でも語っていたように、現在はそれに相応しい立ち振る舞いをしています。
  つまりは成り上がる為に野心を持って行動しています。

  バンブルを誘拐した奴隷商人はテンペニータワーで買い取ってくれる奴隷商人がいる、とグリン・フィスに伝えていましたが、それはあの時タワーにいたクローバーではなくソマーのことです。
  地球にエイリアン兵器を多数持ち込み、現在はクローバーと同盟中。
  なお記憶障害はなく、ミスティをミスティと認識した上で攻撃対象としています。





  『エンジェル』

  ピットにおける天罰時分のメンバー。スクライブ。
  アッシャーとともに行方不明扱いで本隊からは捨てられたものの、さすがに宇宙人に誘拐されたのでは探しようがないと本人は納得している。
  ジェファーソン記念館奪還後に地球に帰還。
  行方不明直後から歳を全く取っていないことがさすがに問題となったが、持っていた識別章、登録されていた遺伝子情報が一致していた為、原隊復帰。
  宇宙船で得た知識をBOSに活かしている。
  ただ、持ち込んだのは知識だけで、現品は地球のバランスを崩すという理由で持ち出していない。
  記憶は持ち越している。
  ポールソンより後に降りたので、ポールソンがキャピタルにいることをミスティに聞くまで知らなかった。





  『サリー』

  スーパー幼女。
  エイリアンの言語が分かる、装置が扱える等で宇宙船のまとめ役となっている。
  何故彼女は何度捕まっても牢送りだけで済んでいるのかは、ゲーム中でも明らかにならなかった。ただ、ゲームとは違い、妹は解凍済みで今は一緒にいるという設定。
  エイリアンワーカーたちとの人類たちとの交渉役。
  指導者というわけではないが最終的な意思決定権は彼女が持っている。
  憧れからなのか、腕にPIPBOYもどきの玩具を巻くようになった。





  『トシロー・カゴ』

  戦国時代から誘拐された甲冑姿の侍。
  宇宙船を悪用しようという輩はいないわけではなく、パターソンやターコリエンとの話し合いの結果、彼が常にサリーの身辺にいることになった。
  宇宙船運営の決定権を持つ1人。





  『エリオット・ターコリエン』

  アンカレッジ戦争に駆り出された衛生兵。
  エイリアン撃退後は兵士を完全に廃業し、宇宙船では数少ない外科医(解凍された者の中に医者はわずかだがいた)として活動し、後進を育てている。
  灰色の地球を見ては宇宙人との戦いを思い出しては、あんなのもう御免だぞと苦笑する日々。
  宇宙船運営の決定権を持つ1人。





  『パターソン大尉』

  DLCであるオペレーション・アンカレッジのシュミレーションで主人公が演じる人物。
  正直実在のフォールアウト正史人の物ではないような?
  ベンジーも。

  うちの小説では実在の人物で、主人公補正がある最強キャラという位置付け。
  解凍後、宇宙人たちと戦い続けた人物。
  50人規模の部隊を編成しゲリラ戦を繰り返していた。
  エイリアンたちがミスティたちに戦力を割かなかった最大の理由はパターソンの部隊を非常に警戒していたから。





  『ジョンソン・ブライト』

  ベガスの人物。
  ベガスではレプコン社のロケットで約束の地を目指したグール。宗教的指導者で、信者たちとロケットでゴーしたお人。結局彼がどこに向かったかは不明。放射能がやたらと濃い場所らしい。

  エイリアンとの戦い終了後、地球に帰還。
  うちの小説ではこの後宇宙を目指すこととなります。
  ミスティの言葉により、地球に戻って居場所のないグール達を率いて宇宙船で暮らそうと考えるに至ったわけです。





  『マリア』

  不死身の女ソルジャーと呼ばれる、メタルマックス2およびメタルマックス2リローデッドの人物です。
  主人公の義母。
  登場させた理由は特にないです、あるとしたらベガスを見越しての顔見世ですね。
  やばくなったら逃げろ、この言葉もミスティの糧となってます。そういう意味では、意味はあるわけですね。





  『ローズ』

  ソマーによって解凍された1人。そして絡みもなく死んだお方。
  一応ハークネス配下のリベットシティ警備隊所属。
  わりとえぐい死に方でした。
  そういえば自販機パラダイスでも同様の死に方した人がいたような……。





  『緑色の巨漢の敵』

  設定的にはマシンミュータントというカテゴリーにしております。
  地球に向けてデス・レイを撃ったのはこいつです。
  宇宙船内で存在しているのはすべて同一。
  無敵に近い再生能力がありますが再生可能な回数を超えると液化して消滅します。死んだ、と考えてくださって構いません。





  こんなところですかね。
  本編を停止したのは一部絡む人物がいるからです。まあ、若干程度なんですけど。

  ご拝読ありがとうございました。
  さて、本編を進めなければ。
  あっ、思い出したようにルックアウトの外伝エピソードネメシスも進めますのでよろしくです。

  久遠。